内分泌代謝疾患

「おうちで暮らそう」をサポート

 在宅復帰のためには、入院後できるだけ早くからリハビリテーション(以下リハビリ)を始め、帰宅後も継続して行うことが大切です。当院では、病棟や外来だけでなく、グループ内の関連施設と連携して自宅への訪問リハビリを行うなど、少しでも早く安心して「おうち」で暮らすためのサポートをしています。
◆ 急性期のリハビリを実施
   入院後早い時期からリハビリを開始することは、寝たきりによる体力の低下や、肺炎等の呼吸器合併症を予防するのに効果的です。当院では、早期からのリハビリ開始に対応するため理学療法士が365日、切れ目のないリハビリテーションを提供しています。また最近では、手術後早期にベッドから起き上がれるように、入院・手術前に理学療法士が外来での指導を行う取り組みも行っています。
  【高齢の方に多い骨折の治療】
 高齢の方に多い骨折としては、「大腿骨頸部骨折」(太もも付け根の骨折)、「上腕骨頸部骨折」(腕の付け根の骨折)、「橈骨遠位端骨折」(手首の骨折)、「脊椎圧迫骨折」(背骨の骨折)が挙げられます。
 その中でも、特に注意したいのが「大腿骨頸部骨折」(太もも付け根の骨折)です。高齢の方は、もともと骨がもろくなっていることもありますが、この部分を骨折すると、歩く能力を回復するために時間がかかります。寝たきりにならないためには手術後、早期にリハビリテーションを開始して「立つ・歩く」を目指す必要があります。
 当院では、総勢50名を越える療法士が在籍しているので、必要に応じて手術前後から1日複数回リハビリテーションを提供することができます。また骨折した部位に超音波をあてることで骨折部の骨の細胞が刺激され、骨癒合が促進されることがわかっています。
  当院では、骨折治療の一つに「超音波骨折治療器」を導入して1日でも早い退院を目指しています。
◆ 地域包括ケア病棟における「POCリハビリ」を実施
   地域包括ケア病棟では、月~土曜日の毎日、作業療法士が病棟に常駐して生活行為に関わり、入院生活を退院後の生活に近づけることで、安心して地域生活に戻ることができるよう支援しています。朝食前後と夕食前後にも患者さんの病室に伺い、生活行為(食事やトイレ、着替え,歯磨きなど)の練習を病棟生活の一部として行っています。また、病棟でご家族と退院後の介護方法の相談や,指導も行っています。 このような関わりを、当院では「POC(=Point Of Care)リハビリ」と呼んでいます 。
 
※Point Of Care リハビリとは

 インフルエンザの簡易テストのようにその場で結果が出る検査を「Point Of Care test」と呼んでいます。患者さんの生活している場を中心に関わり、結果の出せるリハビリという意味を込めて「Point Of Care リハビリ」と名付けました。
◆ 在宅復帰後、訪問リハビリを実施
   訪問してのリハビリの役割は、能力に応じて自立した日常生活を送れるように、リハビリによって心身機能の維持と向上を図ることです。退院後の在宅生活の安定化、在宅生活の継続支援、その人らしい生活の再構築と援助を目的に、リハビリ専門職がご自宅にお伺いします。
▶ ほうじゅ訪問看護・リハステーション緑が丘
「ほうじゅ訪問看護・リハステーション緑が丘」より訪問リハビリに伺います。 要介護認定を受けている方であれば、どなたでもご利用いただけます。
◆「摂食機能療法」を実施
   うまく食べられない・飲み込めない方(摂食嚥下障害)に対して、その方の能力に応じた食事内容や姿勢、食べ方の検討と能力が発揮できるよう摂食機能療法を実践しています。医師・看護師・歯科衛生士・言語聴覚士などが協働し、随時評価・練習・指導を行っています。当院では、歯科衛生士とヘルパー2級以上のスタッフが「FST(摂食機能療法士)」という院内資格を取得し、在宅医療を視野に入れて、患者さんお一人おひとりに口腔ケアを含め事前評価を行い、看護師と言語聴覚士に施行方法と情報を伝達しています。
◆多職種協働の取り組み
  【がんのリハビリテーション】
 当院では、平成23年1月から「がん患者リハビリテーション料」のリハの算定を開始し、現在は医師・看護師・理学療法士・作業療法士からなるチームでがんの患者さんにリハビリを提供しています。
がんのリハビリテーションの病期別分類には、①予防的②回復的③維持的④緩和的の4つがあります。
①予防的 ②回復的は、主に手術前後のことで、呼吸指導や早期離床が目的となります。
③維持的 ④緩和的では、身体機能を向上させる事が難しい時期であり、現在の能力を維持する事やQOL(生活の質)の高い生活が送れるように援助する事が主となっています。
今後も全病期において、患者さんのニーズを尊重しながらADL(日常生活動作)、及びQOL(生活の質)の向上に繋がるリハビリを提供していきたいと考えています。
 
【妊婦さん対象「たまご教室」】

 当院には、妊娠前期・後期の妊婦さんを対象に、月2回「たまご教室」が行われており、ママさん理学療法士が参加しています。妊娠・出産を経て、女性の体型は大きく変化していきます。特に、骨盤周囲の筋肉や関節が弱まりやすく、様々なトラブルが起こることがあります。 そこでこの教室では、妊娠周期に合わせて、妊婦さんにとって赤ちゃんを生み出すために必要な筋肉や関節を作る準備をします。 理学療法士としての専門的な視点から、産後の腰痛や尿漏れを予防する体操や、体力を維持し体型を戻すための体操をご紹介し、動作の指導を行います。妊娠中から運動することがポイントです。「たまご教室」は、質疑応答などを含めて30分程度行っています。
たまご教室
 
【便秘・肛門外来での「骨盤底筋体操」】

 当院では、便秘・肛門外来にて直腸性便秘と診断された方に対して、理学療法士が個別に運 動指導を行っています。直腸性便秘とは、便が直腸に運ばれてから便を排出できない状態 をいいますが、この原因の一つとして、骨盤周りの筋肉=「骨盤底筋群」の働きが悪くなって いることが考えられます。「骨盤底筋群」は体を支える大切な筋肉でもあります。運動療法の専門家として理学療法士が、パンフレットを使用してご本人にあった骨盤底筋 体操を紹介し、一緒に指導と練習を行います。
骨盤底筋体操