院長就任のご挨拶

芳珠記念病院を代表し、地域の皆さまにご挨拶を申し上げます。

医療法人社団 和楽仁 芳珠記念病院 院長 佐久間 寛

プロジェクトの成果

 地域医療の要となる「地域包括ケアシステム」を担うべく、当院の立つ位置を救急診療から在宅復帰までに対応できる「地域包括ケアミックス病院」と名づけています。昨年は、その機能を強化するプロジェクトを立ち上げ、職員一丸となって取り組んできました。救急診療では、能美消防本部や能美市立病院と連携し、救急事例検討会や内科系外科系の当直医分担制、一部の時間帯に医師の手厚い配置などの体制を構築しました。また、外科・整形外科の手術数も順調に増加しており、これに対応できるハイケアユニット病床も拡充しました。
 一方、退院後の生活の維持に欠かせない「こころとからだ」をつくるため、リハビリテーション、栄養管理、認知症や多剤投薬への対策も充実したものになりました。今年はこの成果を新ワーキンググループ「すこやか生活支援グループ(HeaLinG)」として発展させ、さらに活動を続けていく予定です。
 また、地域内の医療・介護・福祉など各分野のパートナーとの連携を充実させるため、「ほうじゅ連携室」の機能を拡充し、入院から退院、在宅まで利用者の流れを円滑にするPerFM(Person Flow Management)に取り組みました。

医療機器の充実

 MRI撮影装置と血管造影撮影装置を最新機器に更新しました。MRI撮影装置は1.5Tで、脳の血流量の評価ができるオプション機能を備えており、血管造影装置は、血管の断層撮影や3D構築に対応しています。これにより、日本人で罹患率の高い脳血管障害や、心臓を中心とする循環器疾患の診断能力の向上が図れました。

健診事業の拡大と充実

 病気になる前に、あるいは病気の症状の出ないうちに早期発見するためにも、予防事業としての健診は重要です。事業を充実させるため、病院長直属の「健診センター統括室」を作り、室長に安井裕子健診科部長が就任しました。今年は手狭となっている健診センターの拡充を見据えるとともに、動脈硬化症の早期対応外来や、がん予防事業などに取り組むため、プロジェクトチームを立ち上げることを計画しています。地域の企業や住民の皆さまの健康管理に対応できるよう努力していきたいと考えています。

学会成功への感謝

 昨年10月、第24回日本慢性期医療学会が金沢で開催され、当法人の仲井理事長が学会長を務めました。2,300人を超える医療関係者が集い、活発な議論が行われ実りある学会となりました。開催にあたりご尽力頂きました関係者の皆さまに、深く感謝を申し上げます。


 昨年は、石川県の地域医療構想が策定され、2025年に向けた県の病床のありかたが示されました。また来年4月には医療介護報酬の同時改定が予定されています。これからの超高齢社会に向けて医療を取り巻く環境は刻々と変化していきますが、私たちは常に地域の皆さまのニーズに応えられるよう、より一層の努力をしてまいりたいと思っています。  平成29年が皆さまにとって穏やかな良い一年となりますことをお祈り申し上げます。

-2017年1月 年頭のご挨拶より-