よくぞ聞いてくれました

恥ずかしがらなくて大丈夫!実は多い肛門疾患その7「肛門疾患の代表、あな痔(痔ろう)」
 今回は、以前ご紹介したイボ痔(痔核)や、切れ痔(裂肛)と並び代表的な肛門疾患である「あな痔(痔ろう)」について、肛門疾患専門医の前多先生に聞きました。
あな痔(痔ろう)って何ですか?
肛門には、皮膚をまもるための油分を分泌する腺があります。そこにバイ菌が入り込み、膿のたまりをつくることがあります。これを肛門周囲膿瘍といいます。赤く熱をもち腫れあがり、徐々に痛みがひどくなり、とても座っていられないくらいまで悪化することがあります。そのうち皮膚が破れ、ドバーッと膿が出て、一旦痛みは楽になります。しかし、その後いつまでも膿が出続ける、一度治ってもまた肛門周囲膿瘍を繰り返すようになるのが痔ろうです。これは肛門の内側から皮膚につながるトンネルができてしまっていることが原因です。
どのようにして治療するのですか?
痔ろうが形成されると、手術する以外には治す方法はありません。手術と聞くと抵抗があるかもしれませんが、放っておくとトンネルがいくつもできてしまう複雑な痔ろうになってしまいます。また、10年以上経過した痔ろうが癌化したという報告もあるため、手術での治療をお勧めします。
どのような手術を行うのですか?
バイ菌の入り口、できてしまったトンネルを壊し、肉を盛り上がらせて治します。メスで切開しトンネルを壊す方法、輪ゴムをトンネルに通し、徐々に輪ゴムを押し出そうとする体の反応を利用し、時間をかけてトンネルを壊す方法など治療法は色々あります。痔ろうの状態、場所により使い分けた治療を行っていますので、一度ご相談ください。