よくぞ聞いてくれました

恥ずかしがらなくて大丈夫!実は多い肛門疾患その3「弛緩性便秘の対策と治療法」
 多くの方が悩んでいる便秘症。中でもよく見られる慢性便秘のひとつ、「弛緩 (しかん) 性便秘」の対策と治療について、肛門疾患専門医の前多先生に聞きました。
痔の治療法にはどのようなものがあるのですか?
高齢者など、あまり動かずに寝ていることが多い方によくみられる便秘です。活動量が少ないため、腸が緊張したり、腸の運動量が低下したりして起こる、治療が困難な便秘です。
適度な運動をしなければ治らないのですか?
腸を動かすために、適度な運動をすることや腹筋を鍛えることは大切ですが、無理は禁物です。腸を刺激するため、図のように「の」の字を描くようにマッサージすることも効果的です。そして重要なのは、大腸を動かすために、規則正しい生活をすること、特に朝食をとることです。食事は、スムーズな排便を促す効果のある食物繊維や乳酸菌を摂取すること、便をやわらかくするための水分補給を充分に行うことを心がけましょう。1日にティースプーン1~2杯のオリーブオイルを飲むこともお勧めです。以前この方法で便秘が解消した患者さんがいました。オリーブオイルに含まれるオレイン酸が、腸の働きを活発にし、さらに腸の潤滑油としても働いてくれるからだと私は考えています。
もしも受診した場合、どのような治療を行うのですか?
便を柔らかくする下剤を使用します。腸を刺激する下剤は、初めは効果的ですが、徐々に効果が薄れ、飲む量を増やさなければならなくなり、注意が必要です。下剤だけで改善しない場合は、腸管運動促進作用のある薬を合わせて処方する場合もあります。
 ただし便秘にはタイプがあり、それによって対策や治療法が違いますので、便秘にお悩みの方は主治医にご相談ください。