患者さんからのちょっとした声かけ、職員同士の何気ないやりとり…。
当院では、院内で起こったほんの少し心温まるエピソードを、職員から募集しています。

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【もくじ】

  ● 我が子の進学         ・・・ 3~ 4ページ

  ● 我が子の進学②        ・・・ 5~ 6ページ

  ● 金木犀            ・・・ 7~ 8ページ

  ● ありがとうの一言       ・・・ 9~11ページ

  ● 看取りの時間         ・・・12~13ページ

  ● 子供の笑顔          ・・・14~15ページ

  ● 疲れてバタンキュー…でも幸せ ・・・16~18ページ

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※閲覧方法※

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「我が子の進学」

先日、当院の介護福祉士の方と食堂で昼食を同席しました。その方が
「うちの娘が中3で、看護学校へ行って看護師になると言い出したんです。私が毎日のように娘に“今日は仕事でこんな楽しいことがあったんよ”って話していたもので、娘は“お母さんは病院へ遊びに行っているみたい”と言ってたんです。
最近になって娘が“私も介護福祉士になろうかなあ”といい始めたので、“介護福祉士より看護師の方が介護を含めた色々な領域ができるよ”と話したところ、看護師を目指すことに決めたようです。」
と話していました。

我が子の進学、そして将来に親が大きな影響を及ぼすことは、プレッシャーでもありますが、嬉しいことでもあります。
私がこのお母さんの言葉で感激したのは、娘さんに毎日のように仕事で楽しかったことを聞かせているということです。この方にとっても毎日の仕事が楽しいことばかりではないと思います。
でも、その仕事の中から楽しいことを見つけ出している、その努力をしているということは、“人生の達人”だと思いました。

(終)

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「我が子の進学②」

先日投稿した「我が子の進学」の文章を、その話をしてくれた介護福祉士本人に差し上げました。すると、その介護福祉士はその文章を喜んでくれて、自分の上司にその文章を見せたそうです。その介護福祉士の上司が言いました。
「素敵な文章にしてもらってよかったね。私はあなたの仕事ぶりを毎日見ていて、“いつも元気に明るく一生懸命してくれていて感謝やなあ”と思っていたけど、それをあなたに言葉にして伝えていなかったね。いつも見ているうちに、あなたの姿が当たり前になっていたんやねえ、ごめんね。これからはもっと“ありがと”って言葉に出して伝えるように努力するね。」と。
その介護福祉士の方は、さらに一層嬉しくなったそうです。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の最後「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」じゃないですが、「サウイフ言葉ヲカケテアゲラレル上司ニ ワタシハナリタイ」。

(終)

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「金木犀」

午後に事務室横の男子トイレを使いました。
扉を開けて入っていくと、フワ~と良い香りが立ち込めていました。私の大好きな金木犀(きんもくせい)の香りです。
私の実家には大きな金木犀があり、金木犀の香りは秋の香りです。トイレの中を見渡すと、洗面台の脇に小さな金木犀の枝が花瓶に挿してありました。
小さな枝なのに、こんなに素敵に匂ってくれるのに感動しました。ほっとして、幸せな気分になりました。どなたが生けて頂いたのか分かりませんでしたが、ありがとうございました。

(終)

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「ありがとうの一言」

お父さんに連れられて、9か月のお子さんが小児科を受診されました。お母さんは芳珠記念病院の看護師で勤務中でした。勤務中のお母さんからは「子供が診察になったら呼んでください。」という伝言を頂くことがよくあります。
今回も病棟へ連絡したところ、診察のちょうど半ばぐらいでお母さんが診察室に入ってこられました。お父さんはお母さんの顔を見てホッとしたようで、お子さんのそばをお母さんと入れ替わりました。そのお父さんとお母さんのすれ違い際のことです。お母さんはごく自然に、何の躊躇もなく、何のてらいもなく、お父さんに「ありがとっ。」と言って交代しました。
小児科外来では時々ある交代シーンなのですが、そういえば“ありがとう”という言葉を聴くことがありません。きっと、このお母さんは自宅でもお父さんにありがとうご言っているのでしょう。
「お父さんはウンチの付いたオムツの交換もできますか?」とたずねたところ、そのお父さんは「あんまりたくさん出て、はみ出ているやつはできんけど、普通のはできますよ。」と。
小児科外来へ来られる父さんにウンチオムツのこの質問をすると、かなりのお父さんが「できません、そんな時はお母さんを呼びます」と答えます。このお父さんが協力的だからお母さんもちゃんと感謝しているんだ、お母さんがちゃんと感謝しているからお父さんも協力的なんだ、と思いました。感謝の気持ちをありがとうという言葉にして出すことの大切さを再認識し、このお母さんの何気ないありがとうの言葉を聴いて温かい気持ちになりました。

(終)

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「看取りの時間」

私の知り合いのご夫婦のお母さん(89歳)が芳珠記念病院の8階に入院されていましたが、先日亡くなられました。当院への入院をお勧めしたのが私だったので、先日そのご夫婦にお会いする機会があり、入院中の印象をお聞きしました。そのご夫婦の話です。
「7階病棟にまずしばらく入院していましたが、本当に丁寧に看護して頂きました。声掛けも温かくて、とても嬉しかったです。状態が落ち着いてから息を引き取るまでは、8階病棟でお世話になりました。
もう心電図計の波型が数少なくなってきて、命のともし火が消えつつあるとき、私たち夫婦はとっても不安でした。でも、師長さんと担当の看護師さんが、部屋にずっといっしょに居て下さったのが、本当に心強くて嬉しかったです。言葉はなくても十分でした。
母が息を引き取った後には、師長さんも看護師さんもしばらくのあいだ部屋から出て行かれました。亡き母と私たちだけの時間がとれましたので、高まる感情を無理に抑える必要がなく、あふれる涙を人目をはばからずながすことができて、気持ちが自然な形で落ち着いたと思います。本当に感謝しています。」

(終)

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「子供の笑顔」

5/14(木)夕方、来院された方にお渡し物があり玄関エントランスホール周囲に立っていたところ、看護週間のパネル等の展示物を見ている方が「いいですね、これ!」と言ってました。私も来院された方を待っている間、一緒に見ていました。
子供達の笑顔、両親への手紙、に感動しました!働くお母さんの姿を子供はしっかり見ているんだなぁと思いました。看護職の方は、夜勤もあり一緒に我が子と過ごせない日もあります。すごいですね!!
私も先日4歳の娘からハンコ&シール&絵の手紙をもらいました。帰宅したら、「ママいつもお仕事がんばっているから、これどうぞ!」って渡されました。子供の笑顔で元気になります!

(終)

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「疲れてバタンキュー…でも幸せ」

先日、職員食堂で親友職員の○○さんと昼食を同席しました。

私:「入社して1ヶ月たったけど、どう?」
○○さん:「毎日毎日ふらふらになります。帰ったら、バタンキューで寝るだけです。でも、先輩方がとっても優しく教えてくれるので、本当に助かっています。」
私:「疲れるのは1年目だから当たり前で、余裕もって仕事している先輩たちも、1年目はあなたと一緒で、帰ったらバタンキューだったんだよ。大丈夫、大丈夫。先輩達が優しいのは、本当に嬉しいよね。」
○○さん:「私は看護学生の時に、芳珠記念病院含めて4~5ヶ所の病院に病院実習に行ったんです。その中で、芳珠記念病院の看護師さん達が一番優しくて丁寧で、きちんと分かりやすく教えてくれたんです。だから、卒業したら絶対に、芳珠記念病院に勤務したいと思っていました。だから今とっても幸せなんです。」

この言葉を聞いて、私も本当に幸せになりました。芳珠記念病院の看護師さん達は、患者さんだけでなく、学生さんも大切にしているんです。2~3年前に看護局の目標の中出、「看護実習の学生さんも名前で呼ぶ。“学生さん”と呼ばない」と取り決めていたのを思い出しました。自分の名前を覚えてもらえることがとても嬉しいのは、誰しも同じです。呼び方だけでなく、すべてが優しくなっているのですね。

(終)

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