先輩ナースの声/インタビュー

先輩ナースの声/インタビュー

 まずはじめに看護師という道を選んだきっかけを教えてください。
 小学生の時に大好きな祖父が、がんで亡くなりました。自宅で療養生活をしていたこともあり、その姿を見て、看護師になりたいと心に決めました。
 大学卒業後、県外の大学病院に就職したそうですね。
 はい。“今しかできない!”と思い県外の大学病院に就職しました。慢性期の病棟で、透析導入など、主に腎臓内科の患者さんを担当しました。そこでは、入院中から退院後の生活を考えたり、必要な情報を正しく伝えることの大切さを学びました。管理が難しい方に、たくさんお薬が出ていたら、減らす方法がないか医師に相談したりとか。受け持ちの看護師として在宅を見据えてできる事もたくさんあります。
 地元の能美市に戻って、当院を選んだ理由は?
 県外に出る時に親と約束した5年という期間が終わり、地元に帰ることにしました。東日本大震災があった頃です。当院は地域に根差した病院で様々な経験が出来そうなイメージがありました。診療科目が多いことも決め手になりました。親も芳珠記念病院なら、と応援してくれました。
 大学病院と比較して当院でのお仕事はどうですか?
 大学病院は、研修医も多く、看護師の出番が少なかったのですが、当院ではIC※の場の調整や点滴留置など、出番がたくさんあります(笑)。最初に配属された障害者病棟は、長く入院される方も多いのですが、ご家族も含めて良い関係を築くことができていました。現在は高度急性期を担う病棟で、患者さんが短期間に多く入れ替わる環境のため、早期に課題を把握する技術が必要ですが、まだまだです。
※Informed Consent 患者が治療法などについて、医師から十分な説明を受けた上で正しく理解し納得すること。
 今後、どんな看護師を目指していきたいですか?
 “温かい看護師”でありたいと思っています。病棟でも在宅でも患者さんのことを把握しているオールマイティな看護師が理想です。おこがましいですかね(笑)。あとは、認知症の方の精神的、身体的なサポートができる看護師にもあこがれます。